Excelをある程度使っている方であれば、VLOOKUP関数で条件に一致した値を検索して表示させるのは経験があると思います。
しかし、VLOOKUP関数の検索結果が複数ある場合には、一番上の値が返されてしまいます。
今回はVLOOKUP関数で検索結果が複数ある場合に、一番下の値を取得する方法をご紹介します。
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VLOOKUP関数の基本情報
VLOOKUP関数は、指定した範囲のうち、検索条件に一致したキーを検索して、対応する値を返してくれる関数です。
検索するキーと取り出す値が違うことに注意しましょう。VLOOKUP関数は次のように記載します。
=VLOOKUP(①検索値、②範囲、③列番号、④検索方法)
①検索値:検索するキーを指定します
②範囲:検索対象の範囲を指定します(1セルのみ)
③列番号:検索範囲のうち、何列目の値を取り出すかを指定します(整数のみ)
④検索方法:FALSEまたはTRUEを指定します。FALSEは完全一致、TRUEは最も近い値を検索します。
VLOOKUP関数で複数の検索結果がある例
冒頭にも述べましたが、VLOOKUP関数は検索結果が複数ある場合、一番上の値を返します。
検索結果が複数ある場合の方が少ないかもしれませんが、一番下の行に最新の結果を追記していくようなシートを作成している場合、異なる日時で同じ項目が繰り返し出てくる場合があります。
例えば、以下のような商品名と販売日と価格の表を考えます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 商品名 | 販売日 | 価格 |
2 | りんご | 4月1日 | 100 |
3 | みかん | 4月1日 | 50 |
4 | ぶどう | 4月2日 | 300 |
5 | りんご | 4月2日 | 150 |
商品名を検索キーとして価格を取り出すので、VLOOKUP関数の式は以下の通りになります。
=VLOOKUP(①商品名, A2:C5, 3, FALSE)
例えば、①商品名にみかんを入れた場合は50、ぶどうの場合は300が表示されるはずです。
しかし、りんごの場合は2つの検索結果があるため、一番上の100が表示されます。
販売日を降順に並び替えれば一番上が最新値となりますが、このままの並び順では一番上の古い結果が表示されてしまいます。
VLOOKUP関数の検索結果で一番下の値を返す方法
先に結論から申し上げると、一番下の値を表示するのはVLOOKUP関数ではできません*1。
ということで、これからご紹介する方法では、VLOOKUP関数を使っていません。
={IF( COUNTIF(①検索キーの範囲, ②検索キー), INDEX(③検索結果の列, MAX(IF(①=②, ROW(①)))))}
①検索キーの範囲:検索キーを含む範囲を指定します(1列のみ)
②検索キー:検索キーを指定します(1セルのみ)
③検索結果の列:検索結果を含む列全体を指定します(1列のみ)
※{}は式入力後に、Alt+Shift+Enterを押します。
かなり長い式になりましたが、これで一番下の結果を取り出すことができます。先ほどの果物のリストを例に式を書いてみます。
={IF( COUNTIF(A2:A5, ②商品名),
INDEX(C:C, MAX(IF(A2:A5=②商品名, ROW(A2:A5)))))}
②商品名に「りんご」が入った場合では150が表示されます。
まとめ
今回はVLOOKUP関数を使用して検索結果が複数ある場合に、一番下の値を取得する方法をご紹介しました。
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