電力自由化により、電気とガスを東京ガスにまとめることを検討している方も多いのではないでしょうか。その中で「ずっとも電気1」と「ずっとも電気1S」のどちらがいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、「ずっとも電気1」と「ずっとも電気1S」の違いと、ケースごとにどちらの料金プランがお得なのかについて解説いたします。
「ずっとも電気」プランとは?
「ずっとも電気」プランは、東京電力の電気料金価格にあわせた東京ガスの電気料金プランです。特に「ずっとも電気1/1S」は、東京電力の従量電灯Bと基本料金や電気料金単価とほぼ同じであるため、東京ガスに移行してもほとんど値段は変わりません。また、電気代の 3ヶ月分10%キャンペーンや、電気とガスのセット割りなどを活用すれば、東京ガスにまとめることで必ずお得になるようになっています。
電気とガスをまとめるとどれくらいお得になるかは、こちらの記事でご紹介しています。
https://rikei-danshi.work/entry/2018-08-06-ElectricGas
「ずっとも電気1」と「ずっとも電気1S」の違い
料金の違い
両プランの電気料金の違いは以下の表の通りです。
ずっとも電気1 | ずっとも電気1S | |
---|---|---|
基本料金(30A) | 842,40円 | 842,40円 |
電力量料金 第1段階 | 23.24円(〜140kWh) | 19.49円(〜120kWh) |
電力量料金 第2段階 | 23.45円(140〜350kWh) | 24.89円(120〜300kWh) |
電力量料金 第3段階 | 25.93円(350kWh〜) | 26.99円(300kWh〜) |
両プランとも、電気の使用量にかかわらず1ヶ月ごとにかかる「基本料金」は全く同じです。ただし、「ずっとも電気1」は契約アンペアが30A未満が選べないので、20A以下で契約したい場合は「ずっとも電気1S」を選ぶこととなります。
両プランの大きな違いは、電力量料金という使った電力1kWhあたりの「電気料金」となります。表の数字だけだとわかりづらいので、電力量料金の違いをグラフで見てみます。
グラフで見ると、「ずっとも電気1S」は電気使用量が1ヶ月あたり120kWhより少ないほどお得に抑えられます。それ以上電気を使う場合「ずっとも電気1」の方が電気料金の単価が割高になってきます。つまり、電気を使わない人ほど「ずっとも電気1S」がよく、電気を使う人ほど「ずっとも電気1」がお得になりそうです。電力量料金だけを比較した結果がこちらです。
1ヶ月の電気使用量が約360kWhを境に「ずっとも電気1」の方が安くなります。しかし、350kWh/月以上の電力量単価の違いはわずか1円なので、大きな差が出るとも言いづらいです。
サービスの違い
「ずっとも電気1」には、人気の料理レシピサイト「クックパッド」の人気順検索や、水まわりのトラブルや玄関鍵の紛失時の「生活まわり駆けつけサービス」が無料*1で利用できます。
「クックパッド」の人気順位検索は、月額302円のプレミアムサービスの会員しか使えないサービスのため、毎日利用する主婦の方にとっては年間3,628円もお得になります。
また、「生活まわり駆けつけサービス」は1回あたり約15,000円の費用が無料で使えるので、2〜3年に1回の利用でも十分に元が取れそうですね。
これらのサービスは「ずっとも電気1S」では利用できないため、自炊が多い方や水まわりなどのトラブル用に保険に加入している方は、「ずっとも電気1」を一考する価値があります。
2つの「ずっとも電気」の使い分け
「ずっとも電気1」がおすすめの方
「ずっとも電気1」をおすすめしたいのは、ファミリー向けの方です。具体的には3LDK以上の間取りだったり、夏冬にエアコンをよく使ったり、昼間に在宅している方は、使用電力量が多くなるため「ずっとも電気1」にした方がお得になります。また、クックパッド検索や駆けつけサービスも無料で利用できるので、その分の費用を節約することができます。
・クックパッドの人気順位検索を使いたい
・水まわりや鍵紛失に対する住宅保険に加入していない
・1ヶ月の電気使用量が、平均360kWh(約8,600円)を超える
「ずっとも電気1S」がおすすめの方
「ずっとも電気1S」をおすすめしたいのは、一人暮らしや2人世帯の共働きの方です。具体的には、昼間に不在だったり、1LDKなど部屋数が少なかったりすると、使用電力量が少なくなるため、「ずっとも電気1S」にした方がお得になります。
また、自炊の機会が少なかったり、水まわりなどは集合住宅の保険に加入している場合は、「ずっとも電気1」のサービスは不要に感じると思います。
・あまり自炊をしない
・水まわりや鍵紛失に対する住宅保険に加入済み
・1ヶ月の電気使用量が、平均360kWh(約8,600円)を未満
まとめ
東京ガスの電気料金プラン「ずっとも電気1」と「ずっとも電気1S」がどっちがお得かについて調べてみました。生活スタイルによってどちらがお得かは変わってくるので、以下のチェックリストに当てはまるかを考えてみて、ご検討されてはいかがでしょうか。
・電気使用量が月360kWh(8,600円)を超える
・クックパッドを頻繁に使う
・水まわりや鍵紛失トラブルの住宅保険に加入していない
2つ以上当てはまった方は、「ずっとも電気1」がおすすめです。
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