2018年8月16日にワールドカップ・ロシア杯後、初のFIFAランキングが発表されました。本ランキングは、FIFAランキングが新しい“SUM”と呼ばれる計算方式に変更されてから初のランキングです。上位に大きなランキング変動がありましたので、サッカーファンの方はぜひチェックしておきましょう。
新しいFIFAランキング方式”SUM”とは?
FIFAランキングは2018年6月以降、“SUM”と呼ばれる新しい計算方式に移行しています。この”SUM”の特徴としては、以下が挙げられます。
・イロレーティングを採用
→FIFAランクの順位差が大きいチームに勝つほど、大きなポイントが得られる。
・W杯のような重要な大会の影響を大きくする
→親善試合など重要度が低い試合の影響を小さくして、ポイント稼ぎ目的の試合を減らす。
・トーナメント決勝戦で破れてもポイントを失わない
→トーナメント方式だと2位と3位は同じ1回負けだが、2位の方がポイントが高くなる。
・大陸ごとの連盟の強さによる影響がなくなる
→欧州や南米などの大陸以外でも、FIFAランク上位入りが可能になる。
新方式“SUM”の採用により、FIFAランクが低い日本でもジャイアントキリングにより大きく順位をあげることが可能になりました。また、大陸ごとのポイント考慮もなくなったため、欧州や南米と試合することが少ないアジアやアフリカのチームが上位ランクになっていきそうです。
1試合ごとのポイントの計算方法など、詳しい計算方法は以下記事に記載していますので、ご参照ください。
※2,018年6月の発表時から、ポイントの引き継ぎ方やPK戦での勝敗ポイントなど少し計算方法式が変更しています。本記事は近日中に修正する予定です。
https://rikei-danshi.work/entry/2018-07-20-FIFARank
FIFAランキングが大きく変動!
最新のFIFAランキングでは、日本は前回61位から55位にランクアップしています。W杯は1勝1分2敗に終わりましたが、FIFAランキングの高いコロンビアに勝利したことなどが影響しています。
FIFAランキングトップはフランスに!
今回のFIFAランキング更新により、ランキングトップはW杯優勝のフランスとなりました。前回の7位から一気に1位となっています。
今回トップ10入りしたチームのうち、クロアチア(20位→4位)、ウルグアイ(14位→5位)、イングランド(12位→6位)、デンマーク(12位→9位)が大きく順位を上げています。
また開催国のロシアも70位→49位と今大会で最も順位を上げています。
前回FIFAランク1位のドイツが大幅ダウン!
逆に前回のW杯ブラジル大会で優勝し、FIFAランクトップだったドイツが15位まで一気に落ちています。新方式への移行にあたり、前回までの順位は加味するものの保有ポイントはリセットされてしまったのが大きく影響しているようです。
また、今回トップ10から外れてしまったチームは、アルゼンチン(5位→11位)、チリ(9位→12位)、ポーランド(8位→18位)といずれも大きく順位を下げています。
また、今大会でもっとも順位を下げたのはエジプトで、45位→65位まで順位が下がってしまいました。
まとめ
今回は、2018年8月に発表されたロシアW杯後初のFIFAランキングについてご紹介しました。主なランキング変動はまとめると以下の通りです。周りのサッカーファンにもぜひ教えて上げましょう。
・W杯優勝のフランスが7位→1位でトップに!
・前回W杯優勝のドイツが1位→15位でトップ10から姿を消す!
・W杯で最もランキングを上がったのは70位→49位のロシア!
・W杯で最もランキングを下がったのは45位→65位のエジプト!
・日本は61位→51位と久しぶりのランクアップ!
また、FIFAランキングの急計算方式(2006年方式)の計算方法は以下で解説しています。
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