最近ニュースでよく「After FIT(アフターフィット)」という言葉を目にします。
今回は太陽光発電に関する補助金制度である「FIT」、そしてFITが終結した後の世界である「After FIT」について説明いたします。
そもそもFITってなに?
最近よくニュースで聞く「After FIT(アフターフィット)」ってどういうこと?うちの太陽光パネルに何か関係しているの?
その前にFIT(フィット)制度について説明するよ!
FITの正式名称は、「太陽光発電の固定価格買い取り制度(Feed-in Tariff;略してFIT)」です。
簡単に説明すると、「太陽光発電など再生可能エネルギーによって発電した電気を電力会社に買い取ってもらう際、買取価格を一定期間ある金額を保証する制度」です。
FIT制度は再生可能エネルギーの普及を目的として制定されました。
10~20年といった期間にわたり買取価格を保証することで、再生可能エネルギー設備導入費の回収計画を立てやすくして、投資や融資を促進します。
ドイツなどの欧州で普及した制度で、50以上の国で実施されているよ。
契約する年によって買取価格が変わる!
FIT制度は、契約する年によって買取価格が変わります。
これは、再生可能エネルギーの発電設備の導入コストの値下がりを考慮しています。
例えば、太陽光発電パネルの価格は技術革新や市場競争などにより、年々下がっています。
こちらのサイトでは過去の太陽光パネルの価格をグラフ化していますが、2012年から2018年までの6年間で価格は30%も下落しています。
設備導入コストの値下がりに合わせるように、FIT制度による売電単価は下がっています。
FIT制度元年の2009年は売電単価42円/kWhでしたが、1年で1~2円ずつ下げた結果、2018年には30円/kWhまで下落しています。
売電単価の下落だけを見ると契約が遅いほど損するように見えるけど、太陽光発電の設備費も下がっているんだね。
FIT制度による保証はどこから出ている?
FIT制度では、通常の発電所で作る電気よりも高価格で買い取っています。
この再生可能エネルギーを高価格で買い取るFIT制度を維持するために、「再エネ賦課金」という電気の税金ような仕組みを作り、電気料金を支払う全員が負担しています。
再エネ賦課金は2018年度は、2.9円/kWhも徴収されています。
東京電力の従量電灯Bの第1段階料金が約20円/kWhなので、電気料金の約15%近くが再エネ賦課金として徴収されていることになります。
ちなみに月300kWh程度使う平均的なモデル家庭では、月額870円の負担となっています。
再生可能エネルギーの普及に必要なお金だとはわかるけど、太陽光パネルを載せていない家にも負担がのしかかります。
After FITとは?
FIT制度による買い取り保証には、期限が設けられています。
・10kW以上の産業用:20年間
今回話題となっているAfter FITは、この買い取り保証期間の終了後を指します。
保証期間終了後の売電単価は明確に言及されていませんが、11円/kWhという説が有力であり、2009年FIT当初の売電単価の1/4以下となってしまいます。
つまり太陽光発電で作った電気が高く売れなくなってしまい、今まで続いていた収益がなくなってしまう恐れがあります。
FIT制度が開始した2009年から10年経った2019年は、家庭用太陽光発電の保証切れが発生する最初の年であり、対象は50万世帯にも上るといわれています。
After FIT後はどうすればいい?
After FITだと今までみたいに高く電気を売れないんだね。
どうすればいいのかな・・・
値段は下がるけど、元が取れているなら損はしてないよ!
安い値段でも売ってお金にするか、蓄電池でエコキュートで電気を貯めよう!
FIT制度の売電単価は、太陽光発電システムの価格を考慮した設定になっているため、保証期間の10〜20年で元が取れるようになっています。
そのため、発電パネルやパワコンが壊れていない限り、単価が安くても不労所得は発生し続けます。
一方で、発電した電気を蓄電池やエコキュートに賢く貯めて、電気代を大幅に節約するという方法もあります。
最近のエコキュートには太陽光発電と連携した機能が搭載されており、従来は夜中に沸かしていたお湯を電気が余っている昼間に沸きあげるようにシフトする機能が備わっています。
賢く電気を使うことがAfter FITを乗り切るコツ!
太陽光発電ビジネスはもう終焉?
FIT価格が年々下がってくるんだったら、住宅に太陽光発電パネルはもういらないかな・・・After FITで10年するとパネルもいらないし・・・
FIT制度は、買取単価が下がっても損しない仕組みだよ!
After FITでも自家消費を考慮すれば、つけた方が絶対おトクだよ!
ここまでの説明だとFIT価格の下落やAfter FITにより、今さら太陽光発電パネルを設置しても前ほど儲からないと思うかもしれません。
しかし、太陽光発電パネルの単価も値下がっているため、お買い得な太陽光発電パネルを選ぶことで今まで以上に収益をあげることができます。
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まとめ
今回はAfter FITの内容をご紹介しました。
・2019年に約50万世帯のAfter FIT対象者が発生
・After FITでの売電価格は約11円/kWhと、2009年契約時の約1/4に大幅下落
・After FITでは蓄電池やエコキュートで余った電気を賢く使う
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