いよいよITP2.0に対応したiOSがリリースされました。
以前の記事で、ITP2.0がアフィリエイトにどう影響するのかを書きましたが、今回は有名なASPのITPへの対応状況について調べました。
更新
2018/9/29に更新しました。
ITP2.0とは?
ITPとは、“Inteligent Tracking Prevention”の略で、Apple社が規定した広告トラッキング対策の規格です。簡単に言えば、ブラウザでのユーザの行動追跡が抑制される機能で、アフィリエイターにとって大きな影響を与えると言われています。
ITPの改定内容や有名ブロガーのITP2.0に対する対応などについては、こちらの記事でまとめていますのでぜひご覧ください。
https://rikei-danshi.work/entry/2018-09-12-ITP
各ASPの対応
ITPに対する各ASPの対応状況についてまとめます。
A8.net
最大手ASPである「A8.net」は、第三者CookieではなくファーストパーティのCookieによる、ITPの影響を受けない方式でのトラッキングに対応済みです。
ただし、ITPに対応していない案件もあるため、ITP対応マークが入っていることを確認しましょう。
ITP対応案件での絞り込み検索はできませんので、検索結果から各案件をITP対応かチェックする必要あります。
最大手のASPですので、アフィリエイトを考えていてまだA8.netに登録していない方は、ぜひ登録しておきましょう。
バリューコマース
老舗ASPであるバリューコマースも、対策により成果の計測が問題なくできていると公表しています。
バリューコマースでは、広告検索画面で「ITP対応済」をチェックするだけで、ITPに対応した広告だけを絞り込み検索で抽出できます。
現状ではITP対応案件は450件ありました。
iOS12リリース後に行う本番環境での検証結果をもって、絞り込み検索の結果を更新し、ITP2.0対応済みの結果だけを表示できる予定です。
バリューコマースは大手キャリアや格安SIMなどの通信系に強いASPです。
またフリマアプリ「メルカリ」なども扱っているので、これらの記事を書かれるブロガーの方はぜひ登録しておきましょう。
afb
報酬が高いため、顧客満足度が高い「afb」もITPに対応済みのようです。昔の「アフィリエイトB」という名称から変更しています。
従来からITPには対応済みであり、ITP2.0でもafbが行なっているトラッキング方式であれば問題ないようです。
また、Cookieに依存しない技術によるトラッキング方式をすでに提供しており、順次プロモーションに実装しています。
ITP対応率は業界トップクラスと謳っており、各案件ごとにITP対応かどうかがアイコンでわかるようになっています。
全案件でITP導入を進めているようですので、今後もITP対応では心配なさそうです。
アクセストレード
こちらも通信系に強いアクセストレードもITPに対応しているようです。
こちらも広告の検索画面でITP対応にチェックを入れて、絞り込み検索ができます。
現状ではITP対応案件は997件ありました。ITP対応で絞り込み検索ができるASPでは最多だと思います。
また、お知らせとしてアフィバックモールという自分で申し込むセルフキャッシュバックを利用する場合の注意事項がありました。
端末側のITP設定を解除をお願いする内容であり、広告クリック者の設定次第では成果が発生しない可能性もあります。
Link-A
美容用品が充実しているLink-Aでも、ITP2.0に対応済みトラッキングタグを提供開始しています。
現在、広告主側で新しいトラッキングタグへの変更を行なっており、対応済み広告は「ITP対応済」と表示される予定だそうです。
現状では広告検索画面でITP対応済で絞り込み検索を行うことはできませんでした。
Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトも公式には公表していませんが、はた様が問い合わせた結果では対応済みとのことです。
一応アマゾンにもITP2.0のこと問い合わせたけど影響ないとのこと。こういうのなぜ正式にアナウンスしないのだろう?? pic.twitter.com/yGpWmb0GWE
— はた (@hata_blog) 2018年9月19日
特に記載がなかったASP
こちらのASPは調べてみましたが、ITP対応について記載が見当たりませんでした。
ITP記載なしASP
・adcrops
・TCS Affiliate
・ZucksAffiliate
・GameFeat
もしもアフィリエイトはITP対応の準備中?
大手のASPである「もしもアフィリエイト」は、9/27に順次対応中とのアナウンスがありました。
ITP(2.0含む)対応は広告主ごとに順次実施中です。ITP対応完了広告主のご案内表示機能は準備中です。
現状では、楽天やAmazonなどの大手案件はITP対応済みのため、カエレバリンクなどは見直さなくても良さそうです。
(番外編)Googleアドセンス
Googleアドセンスは、インプレッションおよびクリックにより報酬が発生するため、ITP2.0の影響は受けないと言われています。
まとめ
現状でITP対応を公表しているのが確認できたASPを以下にまとめました。
ITP対応ASP
・A8.net(絞り込み検索なし)
・afb(絞り込み検索あり:1844件)
・バリューコマース(絞り込み検索あり:450件)
・アクセストレード(絞り込み検索あり:997件)
・Link-A(絞り込み検索なし)
・Amazonアソシエイト
・Googleアドセンス
これらのASP内でもITP非対応の案件もありますので、使用している広告が対応しているか確認しておきましょう。
追記:ITP2.0の実際のアフィリエイトへの影響について調べて見ました。
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