
NISA口座で買った株なのに、配当金に約20%の税金がかかることがあります。原因は配当金の受け取り方の設定です。
受け取り方を「株式数比例配分方式」にしていないと、NISAの非課税は受けられません。新NISAになった今も、このルールは同じです。
この記事では、見落としやすい理由と、SBI証券での確認・変更方法を紹介します(2026年9月時点の情報です)。

NISA口座で買えば、配当金は自動的に非課税になるんじゃないの?

実はならないんです。僕も証券会社からのお知らせメールで初めて知りました。気付いてすぐ設定を変えたので、実際に課税はされずに済みました。
先に結論:確認すべきは3つだけ
- 配当金の受取方法が「株式数比例配分方式」になっているか
- 変更は配当の権利確定日より前に済ませたか(権利確定日の後に変えても、その回の配当は課税)
- 対象は国内の上場株式・ETF・REIT。投資信託の分配金は設定不要
NISAでも課税されるのはどんなとき?
上場株式の配当金の受け取り方には、主に次の4つがあります。
| 受け取り方 | どこで受け取るか | NISA口座の配当 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | 証券会社の口座 | 非課税 |
| 登録配当金受領口座方式 | 指定した銀行口座(全銘柄) | 課税(20.315%) |
| 個別銘柄指定方式 | 指定した銀行口座(銘柄ごと) | 課税(20.315%) |
| 配当金領収証方式 | ゆうちょ銀行・郵便局に領収証を持参 | 課税(20.315%) |
株式数比例配分方式以外では、配当金が証券会社を通らずに支払われます。そのため、その株がNISA口座のものかどうかを区別できず、通常どおり源泉徴収されます。
税率20.315%には、2037年までの復興特別所得税が含まれています。

新NISAのつみたて投資枠は投資信託だけなので、この設定は関係ありません。気を付けるのは、成長投資枠で個別株・ETF・REITを買ったときです。
見落としやすい4つの落とし穴
1. 郵便で配当金を受け取っていた人は要注意
株を買うのが初めてでなく、昔から配当金領収証(はがき)で受け取っていた人は、その設定のままになっていることがあります。NISA口座を作っただけでは、受け取り方は自動では切り替わりません。
2. 権利確定日を過ぎてからの変更は間に合わない
非課税にするには、保有銘柄の権利確定日(配当基準日)までに、証券保管振替機構(ほふり)に株式数比例配分方式が登録されている必要があります。手続きには数日かかることがあるので、3月・9月の決算前は早めに済ませましょう。

上は、僕が以前SBI証券から受け取ったお知らせです。「9月末の決算に間に合わない可能性がある」と書かれていて、慌てて設定しました。
3. 1社で変えると、すべての証券会社が変わる
受け取り方は証券会社ごとではなく、本人単位で1つです。どこか1社で株式数比例配分方式にすると、他の証券会社の口座も同じ方式になります。NISA口座だけ、ということもできません。
逆に、ほかの証券会社で別の方式に変えると、NISA口座の配当も課税されるようになります。複数の証券会社を使っている人は気を付けてください。
4. 外国株は別ルール
- 米国株など外国株の配当は、NISA口座でも現地の税金(米国は10%)が差し引かれます。日本の税金は非課税です
- NISAでは外国税額控除も使えないので、この10%は取り戻せません
- 東京証券取引所に上場している外国株式(国内上場外国株式)の配当は、株式数比例配分方式の対象外で、課税されます
SBI証券での確認・変更方法
SBI証券のWebサイトにログインして、次の順に進みます。
- 「My設定」を開く
- 「お取引関連・口座情報」を開く
- 「配当金受領サービス」の欄で、現在の受領方法を確認する
- 株式数比例配分方式でなければ「変更」を押し、株式数比例配分方式を選ぶ
- 取引パスワードを入力して変更を確定する

もう課税されちゃってたら、どうすればいいの?

課税された分は、あとからNISA扱いに戻すことはできません。ただし確定申告をすれば、特定口座や一般口座の売却損と損益通算できる場合があります。次の配当に向けて、まずは設定を直しておきましょう。
非課税で受け取れたかを確認する方法
SBI証券では、次のどれかで配当金の入金と税額を確認できます。
- 「入出金」→「入出金明細」→「円貨入出金明細」で、配当金の入金を確認する
- 配当のたびに届く「株式等配当金のお知らせ」(郵送または電子交付)で、源泉徴収税額を見る
- 翌年1月ごろに届く「上場株式配当等支払通知書」や「特定口座年間取引報告書」で、年間分をまとめて確認する
NISA口座の配当で源泉徴収税額が0円になっていれば、非課税で受け取れています。
まとめ
- NISA口座で買った国内株・ETF・REITの配当を非課税にするには、株式数比例配分方式の設定が必要
- 変更は権利確定日より前に。間に合わなかった回は課税される
- 設定は本人単位。1社で変えると、全部の証券会社が同じ方式になる
- 投資信託(つみたて投資枠)は設定不要。外国株は現地の税金がかかる
配当を受け取る前に、一度だけ設定画面を確認しておくと安心です。
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