
子どもが生まれたら、生まれた日を含めて14日以内に役所へ出すのが出生届です。
出生届を出すと、子どもの名前が戸籍に載り、住民票が作られます。2025年5月26日からは名前のフリガナも戸籍に記載されるようになりました。
この記事では、検索で迷う人が多い「嫡出子」「続き柄」「世帯主との続柄」「生まれたところ」「届出人」などの欄を、1つずつ記入例つきで解説します(2026年11月時点の情報です)。

印鑑は必要? 出生証明書の名前は自分で書くの?

どちらも昔とルールが変わっています。押印は2021年9月から任意になりました。出生証明書の子の氏名は医師や助産師が書く欄で、空欄のまま出してかまいません。
まず確認:出生届の基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提出期限 | 生まれた日を含めて14日以内(14日目が役所の休日なら、次の開庁日まで) |
| 提出先 | 次のどれかの市区町村役場
|
| 用紙 | 市区町村の役所で入手できます。多くの産院でも、出生証明書を記入した状態の用紙を渡してくれます |
| 手数料 | かかりません |
| 持ち物 |
|
| 印鑑 | 不要(押すのは任意) |
出生届の書き方(左側の出生届)
下の画像は法務省の記載例に書き込みをしたものです。以前の様式なので、現在の用紙とは次の点が違います。
- 子の氏名の「よみかた」欄がフリガナ欄になっている(カタカナで書く)
- 署名欄の「印」がなくなっている

届出日と宛先(〇〇市長 殿)
- 届出日:役所に提出する日を書きます。生まれた日ではありません
- 宛先:提出する市区町村の長を書きます。
- 市役所に出す場合:「〇〇市長」
- 政令指定都市の区役所に出す場合:「〇〇区長」
子の氏名とフリガナ
子の氏名は、戸籍に載せる漢字で正確に書きます。使える漢字は常用漢字・人名用漢字・ひらがな・カタカナです。
フリガナは2025年5月26日から戸籍に記載されるようになりました。カタカナで書きます。
- フリガナは「氏名に使う文字の読み方として一般に認められているもの」である必要があります
- 法務省のQ&Aでは、漢字の意味と反対の読み(例:「高」を「ヒクシ」)、漢字の意味や読みと関連のない読み(例:「太郎」を「ジョージ」)などは認められない例として挙げられています
- 読み方に迷ったら、提出前に役所の戸籍窓口に相談しましょう
父母との続き柄:嫡出子と嫡出でない子
嫡出子(ちゃくしゅつし)は、子が生まれたときに父母が結婚している(婚姻届を出している)子のことです。結婚している夫婦の子なら「嫡出子」にチェックします。
結婚していない父母の間に生まれた子は「嫡出でない子」にチェックします。
父母との続き柄:長男・長女・二女の書き方
同じ父母の子のうち、男女別に何番目かで書きます。
- 男の子:長男 → 二男 → 三男
- 女の子:長女 → 二女 → 三女
- 2人目は「次女」「次男」ではなく「二女」「二男」と書きます
- 上が男の子で2人目が女の子なら、2人目は「長女」です
- 例:男 → 女 → 男 の順に生まれたら、長男 → 長女 → 二男
用紙では「長」の部分だけを書き、「男」「女」にチェックを入れる形になっています。
生まれたとき
出生証明書に書かれた日時を写します。午前・午後の12時間表記です。夜の12時は「午前0時」、昼の12時は「午後0時」と書きます。
生まれたところ
産院の名前ではなく、所在地(住所)を書きます。出生証明書の「出生したところ」の住所をそのまま写せば大丈夫です。
住所(住民登録をするところ)とマンション名
子どもの住民票を作る住所です。住民票に載っている住所のとおりに書きます。住民票にマンション・アパート名や部屋番号が載っていれば、それも書きます。
世帯主の氏名は、子どもが入る世帯の世帯主(住民票の世帯主)です。
世帯主との続き柄
世帯主から見た、子どもとの関係を書きます。
| 世帯主 | 書き方 |
|---|---|
| 子の父または母 | 子 |
| 子の祖父または祖母(実家に住んでいる場合など) | 子の子 |
「長男」「長女」ではなく「子」と書くのがポイントです。
父母の氏名・生年月日・本籍
- 父母の氏名:嫡出でない子の場合、父の欄は空欄です(胎児認知をしている場合は除く)
- 本籍:父母の戸籍の本籍地と、戸籍の筆頭者の氏名を書きます

本籍がよくわからない方は、こちらの記事を参考に本籍を確認しましょう。

同居を始めたとき
結婚式を挙げたときと、同居を始めたときのうち、早いほうの年月を書きます。
- 例:結婚式が2024年6月、同居が2024年9月 → 2024年6月
- 結婚式も同居もしていない場合は空欄にし、その旨を「その他」欄に書きます
子が生まれたときの世帯のおもな仕事
世帯の主な収入源にあてはまる番号を1つ選びます。会社員の場合は勤め先の従業者数で番号が変わります。
| 世帯の状況 | 番号 |
|---|---|
| 農業だけ、または農業とその他の仕事 | 1 |
| 自由業・商工業・サービス業などを個人で経営 | 2 |
| 会社員・個人商店の常用勤労者で、勤め先の従業者数が1〜99人(官公庁は除く) | 3 |
| 3にあてはまらない常用勤労者(従業者数100人以上の会社、公務員など)、会社団体の役員 | 4 |
| 1〜4にあてはまらない仕事をしている人のいる世帯 | 5 |
| 仕事をしている人のいない世帯 | 6 |
父母の職業
国勢調査の年(4月1日から翌年3月31日まで)に生まれた子の場合だけ書きます。次は2030年(令和12年)4月1日から2031年3月31日までに生まれた子が対象です。それ以外の期間は空欄でかまいません。
その他
ふだんは空欄です。次のような場合に使います。
- 名前が決まっていない理由
- 同居・挙式をしていない旨
- 届出人欄に書ききれない2人目の届出人
- 嫡出でない子で、母が戸籍の筆頭者でない場合の新しい戸籍(「母につき新戸籍を編製 新本籍 〇〇」のように書きます)
届出人(父母の連名はできる?)
- 嫡出子:父か母が届出人になります。父母の連名でも届け出られます。欄が1人分しかない場合は「その他」欄に2人目を書きます
- 嫡出でない子:母が届出人になります
- 署名:届出人本人が署名します。押印は任意です
窓口に用紙を持っていく人は、届出人本人でなくてもかまいません(使者による提出)。
シングルマザー・未婚で出産した場合のポイント
- 父母との続き柄は「嫡出でない子」にチェックし、続き柄は「長男」「長女」のように書きます
- 父の欄は空欄(胎児認知をしている場合は除く)、届出人は母です
- 母が親の戸籍に入っている(筆頭者でない)場合は、母と子の新しい戸籍が作られます。新しい本籍を決めて「その他」欄に書きます
右側の出生証明書は空欄のままでOK
右側の出生証明書は、出産に立ち会った医師・助産師が記入する欄です。届出人は書き込みません。
一番上の「子の氏名」欄も医師などが書く欄で、名前が決まっていないときは空欄のまま提出できます。自分で書き足さないようにしましょう。

以前この記事では「子の氏名だけ自分で書く」と案内していました。正しくは医師・助産師の記入欄です。お詫びして訂正します。
受け取ったら、生まれた日時・場所・性別が正しいかだけ確認しておきましょう。
書き間違えたときの直し方
新しい用紙に書き直す必要はありません。
- 間違えた箇所に二重線を引く
- 近くの空いているところに正しい内容を書く
- 訂正印は不要です(押印が任意になったため)
修正液や修正テープは使わないでください。
出したあとにやること
出生届を出したら、続けて次の手続きも済ませると楽です。自治体によっては同じ窓口でまとめて案内してくれます。
- 児童手当の申請(申請した月の翌月分から支給されるので早めに)
- 子どもの医療費助成の申請
- 健康保険への加入(勤務先や国民健康保険の窓口)
まとめ
- 生まれた日を含めて14日以内に、出生地・本籍地・住所地のどこかの役所へ
- 押印は任意、訂正は二重線だけでOK
- 嫡出子は「出生時に父母が結婚している子」
- 続き柄は同じ父母の子の男女別の順番。2人目は「二女」「二男」
- 世帯主との続き柄は、世帯主が親なら「子」
- 生まれたところは産院の名前ではなく住所
- 出生証明書は医師・助産師が書く欄。子の氏名は空欄でOK
- フリガナは一般に認められている読み方で
細かい扱いは自治体によって違うことがあります。迷った欄は空けておき、窓口で聞きながら書くのが確実です。
参考



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