プログラミング言語でPythonが人気らしいけど、なんで注目されているのかな?エンジニアで転職するなら、他の言語よりも有利かな?
Pythonは人工知能(AI)分野で広く使われているから、AIブームの今とってお注目されているんだよ。
昨今のAIブームにより転職業界ではAIエンジニアに対する求人が非常に多く、AIアプリ開発経験やAIに関連したプログラミングができると非常に転職に有利となります。
今回は、データ分析や画像処理などのAI分野を中心に注目されているプログラミング言語「Python」の人気の秘密をご紹介します。
Pythonはいま最もホットなプログラミング言語
Pythonは近年、データ分析やAI技術を中心に使われているプログラミング言語です。
プログラミング言語の基本であるC言語やJavaとPythonを比較するとこんな感じです。
Python | Java、C | |
コード量 | コード量が非常に少ない | 関数定義や宣言などでコード量が多くなる |
エラー | エラー箇所までは実行できる | エラーが1箇所でもあると実行できない |
コード | コードが綺麗にかける | 書き方に個性が出やすく、読みづらい |
実行速度 | CやJavaに比べると遅い | 実行速度が早い |
活躍分野 | データ分析、AI技術 | 家電機器などの組込製品 |
この表を見えると、C言語やJavaに比べてPythonがとっても素晴らしい言語に見えるけど、なんでもっとみんなPythonを利用しないのかな?
プログラミング言語には向き/不向きがあります。Pythonはプログラムを書く量(コード量)が少なくても、実行速度が遅いという欠点があります。そのため、高速の応答が必要な家電製品のマイコンなどにはC言語が多く使われています。
また、Googleによるプログラミング言語の人気ランキング2018でもPythonは1位に輝いており、現在最もホットなプログラミング言語だと言えます。
出典:PYPL PopularitY of Programming Language
まさに今からプログラミングを始めるなら、C言語などの基本から始めるのもいいけど、Pythonが最も効率的だね。
PyhotnがAIエンジニアの転職に有利な4つの理由
Pythonがどんなプログラミング言語か簡単にわかったところで、PythonがAIエンジニアの転職に有利な理由をご紹介します。
なお本記事では、「すでに他のプログラミング言語マスターしている人」ではなく、「文系出身でプログラミングを全く触ったことがない人」がAIエンジニアに転職するためにPythonがおすすめの理由をご紹介します。
そもそもAIエンジニアが求人で人気の理由はこちらの記事を読んでね。
理由1:Pythonが使えると年収が高い!
最初の理由として、Pythonが使えるプログラマーの年収が高いことが挙げられます。
2017年のプログラミング言語別の平均年収ランキングによれば、Pythonは全体で2位の601万円でした。
順位 | 言語 | 年収 | 特徴 |
1 | Scala | 626万円 | オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合 |
2 | Python | 601万円 | データ分析や機械学習などのAI分野で需要 |
3 | Kotlin | 577万円 | Androidアプリ開発の公式言語ととして追加 |
4 | Swift | 562万円 | iOSアプリ開発に使われる |
4 | Ruby | 562万円 | 日本発のオブジェクト指向スクリプト言語 |
6 | Java | 552万円 | WindowsやLinuxなどOS依存がないため昔から人気 |
7 | Perl | 551万円 | テキスト処理向けに最適 |
8 | C言語 | 538万円 | 古くから基礎として使われる言語(C++、C#など含む) |
9 | JavaScript | 536万円 | WebサイトやWebアプリ向け、クライアント側で動作 |
10 | PHP | 522万円 | WebサイトやWebアプリのサーバー側で動作 |
出典:みんなのスタンバイ「プログラマー年収ランキング2017」
Pythonプログラマーの平均年収が高いということは、Pythonに対する企業からの求人も非常に多いため、転職に有利となります。
実際に、大手転職サイトで「人工知能×エンジニア」で調べてみると、年収1000万円以上の案件が50件近くヒットしました。大企業でもAI技術の開発により、Pythonエンジニアの求人が多くなっているみたいですね
理由2:Pythonはプログラミング言語として初心者向き
Pythonのプログラミング言語としての特徴として、非常にシンプルかつきれいにコードがかけるという点があります。
PythonとC言語で同じプログラムに対してコード量を比較してみます。
プログラムの中で最も初歩的な「Hello World!」でも、こんなに違いがあるんだね。
少し難しい話をすると、Pythonでは型指定がないので、変数の型指定のコードを減らせます。
また、文の区切りにセミコロン(;)をつけたり、For文やWhile文などの範囲指定{〜}(括弧)でくくる必要はありません。
このように、PythonではC言語よりも約束事が少ないため、文法ミスやスペル間違いなどによるエラーが少なくなります。
また、コード量が少なくすむため、初心者の学習に向いていると言えます。
理由3:Pythonライブラリを使えば初心者でも人工知能が作れる
ほぼ全てのプログラミング言語では、基本的に1行のコードで1つの命令しか実行できません。
そのため、AI技術でよく見る「画像から人の顔を検出して、年齢や性別を推定するアプリ」を開発しようとすると、膨大な量のソースコード(命令文の集まり)を書かなくてはいけません。
さらに、AI技術は機械学習やニューラルネットワークといった数学的な知識を前提としているため、数学を理解したうえでコードを書く必要があります。
しかし、「ライブラリ」というある機能に関するプログラムを1つにまとめたものを使うことで、自分で書かなければいけないコードを大幅に省略することができます。
一般的なプログラミング言語でもこのライブラリを活用していますが、Pythonでは人工知能に関するライブラリが特に豊富なため、これらを活用することで比較的簡単にAI開発を行うことができます。
Pythonで利用できるAI関連のライブラリはこんな感じだよ。やりたい分析や人工知能ごとにもっと種類があるので、調べてみてね。
Pythonライブラリの一例
- Jupyter Notebook
- データ分析ができるPythonの開発環境
- ブラウザ上でコーディングできるため、面倒なインストールなどがない
- Tensorflow
- ディープラーニング(深層学習)向けのライブラリ
- Numpy
- 数値計算や配列作成ができる基本ライブラリ
- pandas
- データ分析を行ったりグラフを作成するライブラリ
- scikit-learn
- Google製の機械学習ライブラリで、ニューラルネットワーク、SVN、k-meansなど基本的なクラスタ分析ができるライブラリ
理由4:多くの人工知能開発者もPythonを利用
人工知能の研究者やアプリ開発者の多くがPythonを利用しています。
そのため、人工知能プログラムをネット上や書籍で調べると、Pythonに関するものが多く出てきます。
例えば、AI技術の代名詞とも言われるDeep Learning(ディープ・ラーニング)の代表的な参考書がこちらです。
この本では、画像認識のための人工知能プログラムをPythonを用いて作成するという流れになっています。
こちらの書籍もAI技術の1つである機械学習の実践的な教科書です。
手を動かしながら進めるにあたり、Pythonを前提として記載されています。
機械学習を使うと、「この写真に写っている人物が男か女か、老人か若者かを見分ける」ようなアプリを開発できるよ。
最近Amaoznの人工知能に関連した書籍でトップ5に入った書籍です。
人工知能に限った話ではありませんが、著者である独学で学んだプログラマーがPythonを推していることからも、Pythonが初心者から上級者まで幅広く使えることが伺えます。
上の2冊とは違い、プログラミングを行うための幅広い知識をまとめた感じです。
Pythonを最短で学ぶならAidemyのオンライン学習
AIエンジニアを目指すならPythonが重要っていうのはわかったけど、Pythonだけじゃなくプログラムを独学で勉強するのは厳しそうだな・・・
転職向けにPythonを最短で勉強したいなら、完全オンラインの「Aidemy」がおすすめだよ。
本気でやるなら8週間でPythonが学べて、さらにAI技術を使ったアプリ開発までできるよ。
人工知能に特化したオンライン学習スクールの「Aidemy」では、Pythonを中心として学習できます。
一般的なプログラミング学習スクールとAidemyの違いを簡単にまとめてみました。
Aidemy プレミアムプラン | A社 | B社 | C社 | |
料金 | 299,980円 | 580,000円 | 278,800円 | 798,000円 |
コース期間 | 8週間 | 12週間 | 8週間 | 12週間 |
自社教材 | ○ | 記載なし | AIコースなし | 記載なし |
教材外対応 | ○ | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
コースカスタム | ○ | ○ | × | × |
AI技術に特化して、さらに受講生ごとのゴールを担当メンターがきちんと設定してくれるよ。AIdemyの評判や詳しいコースの内容はこちらの記事を見てね。
ちなみにAidemyでは、専門学校のように就職先の斡旋はしていません。ただし、Aidemyに対して企業からAI技術者の紹介依頼が多いため、Aidemy経由でAIエンジニアになった人もいるようです。
まとめ
昨今、高収入が期待できるAIエンジニアに転職するために、Pythonが非常に有利な理由についてご紹介しました。
Point
- Pythonが人気のため、高年収が期待できる
- Pythonが初心者向きのプログラミング言語のため、文系などプログラミング経験がない人でも始めやすい
- Pythonは人工知能に関連したライブラリが豊富なため、比較的簡単に人工知能を利用したアプリ開発ができる
- 多くの人工知能の研究者や開発者もPythonを利用しているため、サンプルコードや教科書が豊富にある
Pythonを最短でマスターしたいなら、Aidemyがおすすめです。無料カウンセリングや無料学習コンテンツもあるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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